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 さとみの武道館後記
 投稿者: 新井専修学院 日時: 2008年1月 5日 23:23

明けましておめでとうございます。
森尻さとみです。

本日、毎年恒例のイベント「全日本書初大展覧会」が東京・日本武道館で行われました。
新井専修学院からは13名の勇士が大会に出場し、各々の実力を発揮しました。

もう30年近く参加しているこの大会。今年は、冬休みが始まったすぐ12月22日から
大会に向けての特訓が始まりました。

ここ数年、新井先生を筆頭に、磯川 光先生、また私、森尻の3名体制で指導をしています。
光先生と私はそれぞれ仕事を持っていますが、武道館の特訓にはお仕事をお休みをして
指導にあたります。もちろん、これは新井先生の強制ではなく自主的にです。私たちも昔は、
武道館に現役の選手として出場しました。いわば武道館への出場は、年初めの年中行事と
なっているので、社会人になった今でも、今度は指導者という立場で教室に貢献したいと
いう思いからお手伝いをさせていただいています。

そうして始まった、武道館の特訓。
今年は、特訓が始まった時から、みんながとても上手に書いていました。
これには私たちも驚きました。でもよく考えてみたら、日々の練習のときから、基礎・基本に
忠実に練習しているみんなの成果だったのだと思っています。

練習当初からレベルの高い字を書きあげているからこそ、私たち指導者もよりレベルの高い
作品を仕上げるために、勉強会を開きました。特訓が終わった後、3人で各学年の課題を
実際に書き、「ここはこういう風に指導する。筆の動かし方はこうやって教えよう」と、勉強会は
3時間以上続きました。

私たちもみんなが上手に書けるようになればなるほど、欲がでてくるもので「もっとこうしたほうが
いい。今度はここを直そう」と、だんだんみんなに求めてくるものが高くなってきました。
みんなよく最後までついて来てくれました。

そして迎えた大会当日。
4日は私が仕事だったので、みんなのリハーサルをみることができませんでしたが、5日に
出場者13名、一人も欠くことなく武道館に来てくれていたことが嬉しかったです。

本番のために控え室で待っている間、何度もみんなに「目をつぶって、今まで練習してきた
ことを思い出して書いてごらん。何に気をつけるのかな。」と声をかけました。私は、どうやったら
みんなのコンディションをいい状態で、本番にもっていけるかばかりを考えていましたが、
そんな考えは不要でした。みんなは私が考えている以上にしっかりしているし、いざという時は
ケロっとやってしまうものです。

みんなが書き終わった作品を見てまわりましたが、みんな上手に書けている!!

あるお母さんが「自分の子どもが堂々と書き上げている姿をみて感動しました」と言って
くださいました。こういうとき、一生懸命教えていてよかったなぁと私たち指導者が
報われる瞬間です。こういってもらえるだけで、生徒とそのご両親を武道館にまで
連れてきた甲斐があるというものです。

もう20年近く出場している武道館ですが、毎年色々なドラマがあります。
「上手く書けた」「緊張して上手く書けなかった」「中学生になって勉強や部活との両立が
大変だった」
みんなそれぞれに想いがあります。

大会に出場するということは、良い成績を納めることが目的ではありません。
特別賞に入賞するというのは、例えていうならばお菓子のおまけに似ています。
頑張っても入賞できないときもあるし、頑張ったからこそ入賞することだってあります。
入賞というのは、頑張って(たまたま)もらえるちょっとしたごほうびです。

大切なのは、この大会に向けて「頑張って練習しよう!大会で上手な字が書きたい」
と思う気持ちと、その実行力です。ある生徒が大会が終わった後で「本番では、
心をこめて作品を書くように頑張りました」と言いました。

そう言えた生徒はこの大会で、またひとつ成長したのだと思います。

2007年の末、そして2008年の初めも毎年のように良いスタートがきれました。
私自身もこの大会を乗り切ったことを糧に、今年も充実した一年となるよう努めたいと
思います。

今年は私にとってお習字を始めて20年目となる区切りの年です。
今まで以上にひたむきに「書」と向き合っていきたいと思います。

最後に、ここまで着いてきてくれた出場者のみんな、毎日の送り迎え、体調管理をしてくれた
ご両親、そして何よりいつも私を受け入れてくださる先生に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。

また今年も、新井専修学院が飛躍の年となるよう、みーんなで盛り上げていきましょう!!


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■アピタの書初め披露にて(さとみとその母)


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